レコメンドシステム イル

メッセージ

本システムを通じて得た成果を我が国だけでなく
グローバルに展開し、世界共通の高齢化に伴う健康問題の
解決と健康寿命の延伸に取り組みます。

メッセージmessage

西平 順 教授

北海道情報大学 医療情報学科

Hokkaido Information University
Department of Medical Management and Informaticss
西平 順 教授
Professor Jun Nishihira,M.D.,Ph.D.

世界の人口は開発途上国を中心に増加の一歩を辿っており、食糧や環境問題など多くの課題を抱えています。一方、我が国においては人口の減少と高齢化が進み、社会福祉など社会保障分野の財政事情が急激に悪化し、国家予算を圧迫しています。我が国は、平均寿命は世界でトップレベルにありますが、過食など食生活のアンバランスや車の利用などによる運動不足などが原因となり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が増加し、健康寿命が伸び悩むなど課題に直面しています。 こうした問題を解決するためには、個々人が健康状態を把握し健康的な食事や運動を取り入れるなど生活改善(セルフケア)をすることが求められています。
この社会ニーズに応えることを目的として、スマートフォンで食生活の改善を促し健康づくりをサポートする仕組み(レコメンドシステム)を立ち上げました。具体的には、スマートフォンなどの端末で収集したユーザの食事内容、運動量、睡眠の質など健康管理に必要な大量のデータを統合して、クラウド上でリアルタイムに分析し、レコメンド(アドバイス)します。本システムは、医師、保健師、管理栄養士がチームになって数千名のユーザの健康情報(ビッグデータ)の分析結果を活用しており、これらの科学的エビデンスに基づきユーザ一人一人の特徴を考慮したアドバイスを行います。これにより生活習慣病を未然に防ぎ、多くの市民が健康で質の高い生活が送れる地域社会の形成を目指します。
また、本研究開発の成果を我が国だけでなくグローバルに展開し、世界共通の課題となっている高齢化に伴う健康問題の解決と健康寿命の延伸に取り組みます。

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