プロフィール

  • 小野 良太 博士(情報科学)
  • 1987年7月8日生まれ
  • 北海道大学
    工学部 情報エレクトロニクス学科卒
  • 北海道大学 大学院 情報科学研究科修了

経歴

少年時代

 私の出身地はいつも札幌ということが多いのですが、正確には母が出産のために父の実家の旭川に入院していたため旭川出身ということになります。ただ、実際に住んでいたのは2歳ごろ1年ほどと就職して3~4年関東圏に住んでいた時期を除いて30年以上札幌に住んでいるため、生まれも育ちもほとんど札幌でした。

 子ども時代にここで皆さんに伝えるべきエピソードはあまりないですが、中学生のときはバレー部で、いわゆる体育会系の指導も経験したことがあります。ただ、当時から近視で特に遠近感覚がなかったためまったく上達はしませんでしたが…(笑)

 高校は札幌南高校を受験しましたが苦手な社会や国語をあまり勉強しなかったので不合格になり、実家から近かった尚志学園高校(現、科学大高校)に入学しました。高校2年生までは真面目に勉強せずゲームやプログラミングなど好きなことをだらだらとやっていましたが、3年生になるや、ゲームやパソコンを押入れに段ボール詰めして封印し、自分なりに真面目に勉強したことも功を奏して北大に現役合格することができました。

 センター試験(現、共通一次試験)の当日の夜にすぐ自己採点をして目標点数を大幅に上回っていることを確信し、ガッツポーズをして喜んだことは今も成功体験として良く覚えています。当時の勉強量は私の誇れる数少ないエピソードの一つです(笑)

大学生時代

 北大入学後すぐに中学時代に通っていた個別指導の塾の先生としてアルバイトを開始しました。個別指導なので塾の学生たちが間違った問題を聞きに来るのですが、当時の私は「人に教える」ことをしたことがなかった上、北大に現役で入って有頂天になっていたので「こんな簡単な問題がなんでわからないんだろう」と本気で思っていました(苦笑)

 しかし当時同僚の先生のリーダーが学生一人ひとりに向き合い、真剣に教材の準備や指導をしている姿を見ているうちに「誰かのために仕事をするというのは、こういうことなのか」と考え方が変わっていき、自分も学生たちのために何ができるかというのを自分なりに考えて行動することが少しずつできるようになっていきました。

 私の今の仕事や教育に対する考え方のベースはこのときの経験が大きく影響しているのかな、と思います。皆さんは周りにこのような尊敬できる人はいますか?ぜひそのような人を見習って成長に繋げてもらえればと思います。

ゼミ配属

 情報大と違い、北大工学部のゼミ配属は学部3年生の9月頃でした。学生時代の私はあまり課題などをマメに出すほうではなかったので成績は中の上ぐらい(苦笑)で、一番人気のゼミにはギリギリ入れないくらいでした。

 配属対象のゼミは8つ程度なので全てのゼミを見学して希望を考えるのですが、私は当時そこまで人気がなかった調和系工学研究室というゼミを第1希望で選び、無事配属されました。

 なぜ敢えて調和系を選んだのかというと、調和系で多くの授業を担当していた川村先生(当時准教授・現在は教授)の考え方に魅力を感じたためでした。川村先生の指導方針はシビアで、研究の進め方や発表に少しでも手抜きがあると「適当にやっただろ、真面目にやれ!」と見逃さずにコメントが入るという、塾時代とはまた違う意味で真剣にやらなければいけない環境でした。

 今どきの風潮ではあまり理解されにくいかもしれませんが、そのような環境で自分を磨くとより成長できるのではないかと考えたこと、また、その自分にも他人にも厳しい川村先生が何をやろうとしているのかとても興味があったこと、それが調和系を選んだ理由でした。結果的にはそれが私にとって大正解だったと思っています。

文章が長くなってしまったので続きはブログで公開予定です!