Webデザインコンテストは今年度で第9回を迎えました。
応募作品数が7点だった第1回コンテストから応募作品数は徐々に増え、この数年間は40点前後の作品が集まっています。
また、数年前までは応募が少なかった情報メディア学科からの応募が増えるとともに、医療情報学科からの応募作品が最優秀賞を受賞するなど、
本コンテストは全学的な広がりをもつようになりました。
一方、作品の出来具合も徐々に向上し、とくに中間的なレベルの作品層が厚くなってきました。
これは、Web関連科目を担当される先生と何よりも作品を制作した学生諸君の努力の成果であると思います。
ただ残念なことは、他のサイトを剽窃する作品が増えてきたことです。
今回の応募作品でもよくできたいくつかの作品に他のサイトのコンテンツを剽窃したものがありました。
このような行為は厳に慎んでください。
本コンテストの応募規定でも「他人の著作権を侵害してはいけない」と注意を喚起しています。
他人のコンテンツを利用するときには許可を得なければなりません。
また書籍の内容をコンテンツに用いるときには、出典を明示しなければなりません。
本学のWebデザインコンテストは、課外活動の一つとして学生諸君に目標を与え、授業科目と連動しながら、技術を磨き知識を獲得することを目標としています。
また、それらを総合した創造活動力を養うことを目指しています。
これからも、ぜひ多くの学生諸君に参加してもらいたいと思います。
デザインの質もさることながら、内容的にも細かいところまで具体的に想定しており、よく考えられた作品。
3DCGやFlash、映像編集・効果、HTML・CSS・JSなどの技術がふんだんに使用され、高度な作品となっています。
ブランディングについてもコンセプト設定がきちんとされており、書体や色の統一感も加わり、まとまったサイトになっています。
ここまでのボリュームとつくりこみがされた作品は、今までのWebデザインコンテストなかったのでは?
そういう意味で歴代でも卓越した作品だといえます。
作者の説明を読むと多岐にわたりスキル取得に励んだのがわかります。
医療情報学科の学生とのことですが、情報メディア学科からこういった作品が出てこないのは、ちょっと残念ですね。
いや、かなり残念かも。
アドバイスとしては、二つ。
まず、もう少しユーザビリティ(使いやすさ)を考慮して欲しかった。
全体的にどこをクリックすべきかわからない。
矢印を効果的に使うか、ポインターの位置で色が変わるなど工夫があるとよい。
特に「コンセプト」のFlash部分はめくる動作が面白いのだが、クリックしてめくれることも明示したほうがよい。
また、ブランディングということで雰囲気重視としていると思うが、果たしてユーザーがサイトを訪れたときに何のサイトかわかるだろうか?
その辺をもう少し考えてあげるともっといいサイトに仕上がると思います。
さわやかなデザインとトロピカルな飲料がマッチしていて素敵です。
ブランドと商品のイメージが十分に伝わってくるデザインで、ラベルデザインからサイトデザインまで統一されたさわやかさに好感が持てます。
仮想ブランドというテーマにぴったりの作品です。
コンテンツも必要十分な物があります。
ただし、お問い合わせフォームが出てこないのが残念でした。
次の段階に進むためのアドバイスとしては、飲料の写真の出来が挙げられます。
さわやかなハーブティーが毒々しい色に写っていること、ボトルの表面にフラッシュが反射していることが、作品が醸し出す「さわやかさ」を減少させています。
今年もまた、スペルミス(inpuiry)があったので、注意しましょう。
メニューと画像内のスペルは正しいのに、その下のテキストが間違っているなんて、残念っ!
まず、サイトにアクセスしたときのほのぼのとした楽しい驚きがなんとも言えません。
オープニングコピーが現れたあと、雲の上にたくさんの風船が舞い上がり、ひと呼吸おいてまた風船かと思ったら、商品がぶら下がって登場する。
それまでの下から上への動きにたいして、こんどは上からメニューが勢いよく下がってくる。
オープニングで、このサイトを見てみようと引き付けるものがあります。
さらに、「ホーム」からは風船、「商品情報」からは鳩、「コーヒーの効能」からはコーヒー豆が飛び出し、全体がユーモラスなほのぼのとした雰囲気を醸し出しています。
風船と青空そして白い雲の色彩バランスもまずまずでしょう。
ただ残念なのは、コンテンツが少ないことです。
時間が足りなかったのでしょうか。
次回応募するときには、コンテンツを豊富にしてもらいたいですね。
Webの技術もデザインセンスも高い作品です。
ブラウザの対応や注意喚起など、技術的な細かい部分にも気を配ってあるのは好感が持てます。
牧場の牧歌的な雰囲気が伝わってくるイラストと雲の動きですが、Webを見る側に立つと、ゆっくりとした雲の動きが遅すぎるように感じます。
来訪者の視点と牧歌的な雰囲気の両方のバランスを考えて、もう少し早めに動かすと、より良くなるでしょう。
また、牛乳パックの絵と背景のコントラストが低いため、牛乳自体が引き立っていないのも残念な点です。
ブランディングの観点から考えると、まだまだ改善の余地がありそうです。
来訪者に「この牧場の商品がほしい!!」と思わせる工夫が少し足りません。
なぜ、Webで牛乳なのか、チーズがなぜ用意されなかったのか、あと一歩の作りこみがこの作品の価値をさらに高めるでしょう。
タイトルは聞いたことがあるような・・・。
けれど、パロっていると考えれば楽しく見られる。
デザイン面では、色彩的に統一感がとれていてレベルが高い作品になっている。
軽い印象で統一され、漫画本を見ているような気分で見られるように作られている点は、狙いとぴったりで、同世代の人に受けると思う。
主人公や他の擬人化キャラクターの設定も面白く、チームでワイワイ作った楽しさが感じられて、素晴らしい。
白黒のモノトーンを基調として、僅かに使った色彩が全体の印象を高めるシックなグラフィックが評価されました。
しかし、コンテンツのボリュームが少ないのが残念です。
ペンダントとリング以外の商品も欲しいところです。
また、リングの品ぞろえが少ないのも残念です。
グラフィクセンスにはよいものがあるので、これらを工夫して、来年度はさらに良い作品を出してください。
DTMのフリーソフトウェアの使い方を解説したページですが、手順通りにすると簡単な曲を作るところまでできるようになっています。
また、操作をするとどのうな音がでるかを音で確認できる、種々の効果を音で確認できるなど、初心者がこのソフトウェアを使えるようになる工夫が随所にあり、ソフトウェアを覚えるページとしては良くできています。
また、デザイン的にも統一間があり、シンプルな点が良いと思います。
今回、この作品以外にもチュートリアル的なものがいくつかあったのですが、この作品がわかりやすさ、丁寧さ、デザインなどの点で優れており、フリー部門の優秀賞となりました。
絵本サイトらしく、かわいらしいデザインに共感を覚えます。
絵の中の要素がかわいらしく動いているのもいいですね。
地図上のアクションがもっとあるとなお良かったと思います。
キャラクターが家から顔をのぞかせるとか、歩き出すとか・・・。
全体的な出来が良かっただけに、絵本が出来上がっていないのが非常に残念でした。
サイトの趣旨から考えても、少なくとも一冊は完成させ、ダウンロードできるようにするべきですね。
最低でもサンプル表示は必須です。
おまけのページを作る前に、こちらに注力していたらよかったと思います。
また、このページにも少しキャラクターの動きがあると、さらに良くなるでしょう。
おまけのページも壁紙を開いたらブラウザのボタンを押さないと戻れない点と、画像をスクロールしなければいけないのは使いづらいですね。
別ウインドウで表示する手もあったかもしれません。
初心者にエレキギターの使い方を教えるページです。
基本的な知識を図を交えてわかりやすく説明しています。
また、基本的な演奏方法を教えるところでは、自分の演奏をカメラで撮った写真と、演奏して出る音を録音したものを併用して、どのようにギターをひくとどのように音がでるのかが直感的にわかるように工夫されています。
おそらく、写真と音を取るのに多くの時間を割いたと想像できます。
まさに、「努力」してよりわかりやすく説明したページとなっているので、フリー部門の「努力賞」が与えられました。
ここまで、コンテンツを用意するのは大変だったと思います。
内容はボリューム満点で、入門編として十分な情報が提示されています。
作者のペーパークイリングをみんなに紹介したいという気持ちがひしひしと伝わってきます。
デザイン的にはというと、もう少しですね。
雰囲気は十分あるのですが、四角だけの構成なのでちょっと古い感じがしてしまいます。
もう少し「楽しさ」があってもよいと思います。
HTMLのソースを見る限り、基本的なスキルはあるのでこれからはデザインのテクニックを学んで欲しいです。
影、グラデーション、文字の処理、余白の処理などを効果的に使えばもう一段上のデザインができると思います。
写真も構図等を工夫しているようですが、照明の工夫をしてみてください。
また、ピントが合っていない写真はせっかくの作品を台無しにしてしまうので、気をつけましょう。
トップページで「START」ボタンを押すと、予想とは違った世界が現れます。
DSの「どうぶつの森」を思い浮かべましたが、そういう世界。
音楽がまた淡々とさみしげ?に流れます。
「VENTuroUS」とは、ゲームの名前なのね。
といいながらも「DISCOGRAPHY」があったりとなかなか独自の世界観です。
ビギナー部門ということですが、そういう自由な世界観を今後も広げていって欲しいです。
下のメニューをクリックするとすぐに画面が変わらずに、キャラが移動して初めて、つぎの画面に行くというのが私としては斬新なインターフェースに感じました。
細かいことをいえば、下のメニューは単純に単語が並んでいるので一並びの英語の文章に見えてしまいます。
きちんとボタン化しましょう。まあ、その辺は次の作品で気をつけて。
「デジタルな感じのイラストでメディアデザインを目指す人に向けて作りました」とあるが、どちらかというとアナログっぽいデザインをデジタルでまとめ上げたという点に一番魅力を感じる。
情報の伝え方やレイアウトにはまだ未熟な点が見受けられるが、大学のイメージをアップするデザインとしては魅力的で、ポスターの役割は果たしている。
奥深い色彩の繊細なビジュアルの前に、肩の力の抜けた文字などが入りバランスがよい(スケールがあるがその意味を知りたい)。
情報として日本語で大学の正式名、住所、連絡先、URLなど必要事項はきれいなレイアウトで追加することをのぞむ。
このアイディアのデザインは他にも2点あった。
テレビCMでも最後に必ず「詳しくはWEBで」とあるのと似ているので、新鮮な発想ではない。
では?何故この作品がデザイン賞として選ばれたかというと、本人が言う「POPなイメージ」で貫かれている点と「はずしどころ」がとてもうまく、緻密な中にもハメを外しているとこが楽しいデザインになっていると評価した。
こちらにも必要事項をきれいなレイアウトで追加することをのぞむ。