MEDIA DESIGN EXHIBISION

MESSAGE

学長挨拶

デジタルデザインで将来を描き、自ら未来を切り拓く

 

あらゆる分野で「デザイン」の視点を導入する動きが進んでいます。私たちが抱える問題を解決できない原因として、「ビジョンの欠如」があると言われています。その欠如を穴埋めする手法として、多様な考え方や計画を纏めるのにデザインが有効とされています。デザインを基本にした思考や手法を活用し、散在している思いや考えを束ねて、映像や絵を描き、インタフェースを作り、具体的な方向性を提示するプロセスが有用と考えられています。不確実な未来に直面している現代において、このようなデザイン思考的要素を取り入れ、必要なスキルセットを身につけることが求められています。

 

デザインには、複雑な現象を見える化することにより理解を容易にし、あるいは見えにくい課題を顕在化させ解決に導く力があると言えます。このような観点から、デザインは将来を突き動かす大きな武器となるでしょう。メディアテクノロジーとデザインが融合した「メディアデザイン」には、さらに期待が膨らみます。メディアデザインには、イラスト,ゲームなどデジタル系から絵画、彫刻などアナログ系に至るまで多種多様な手法が含まれ、国や文化の違いを超えたグローバルコミュニケーションを追求する魅力的な潜在能力があります。

 

世界的な気候変動による自然災害、パンデミック、大規模な国際紛争などによる不確実な未来があります。このような状況だからこそ、先の見えない世界を解きほぐし、新たな未来像を創造する「デジタルデザイン」に期待しています。本メディアデザイン展は今年で15回目を迎えます。テーマも時代を反映し大きく変わり、SDGsをコンセプトにした人間中心の世界観がますます主流になっていくでしょう。多くの方々の御参加をいただき、学生の想いを表現した作品に触れていただけることを期待しております。

2023. 02. 14

北海道情報大学 学長

西平順

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