第25回 北海道情報大学 Webデザインコンテスト(WDC)には、学生33名から20作品(テーマ部門5作品、フリー部門13作品、ビギナー部門2作品)の応募がありました。ゴールデンウィーク明け早々の締切となりましたが、その限られた時間の中で、各自が工夫を凝らし、粘り強く制作に取り組んでくれたことに心から敬意を表します。
本年度のテーマ部門は「イマーシブ(immersive)」を題材とし、自由な解釈が求められるものでした。応募数こそ少なかったものの、いずれの作品も企画・表現ともに非常に高い水準にあり、結果として優秀賞を2作品選出することとなりました。限られた枠内でもテーマに真摯に向き合い、深みのある提案が多かったことが印象的でした。
一方、応募数の多かったフリー部門では、全体的に完成度は高いものの、企画段階での練り込み不足が目立ちました。特に、最終的なデザインや技術力は申し分ないにもかかわらず、「何を伝えるか」「なぜそれをテーマに選んだか」といった根幹部分の弱さが、評価に大きく影響した印象です。その中で最優秀賞に輝いた作品は、群を抜く企画力と高い完成度が非常に印象的であり、全体を通しても際立った存在でした。
また、受賞には至らなかった作品群にも、例年以上に高い技術力と完成度が見られ、今後の成長を強く期待させる内容でした。今後は、「作りたいもの」をかたちにする前に、「なぜ作るのか」「誰に届けたいのか」といった企画段階での思考をより丁寧に深めていくことが、作品全体の説得力を高めるカギとなるでしょう。
今年度の挑戦と成果は、今後への大きな財産です。参加されたすべての皆さんに、心より感謝と労いを申し上げます。
*入賞を逃してしまった作品はPOLITEの提出課題のページに審査員のコメントを掲載しています。
2025WDC結果発表(PDF)
2025.06.02