Webデザインコンテスト、10年の歩み
名称
2001年度~2003年度 | Home Page Contest |
2004年度~ | Web Design Contest |
実施資金
2001年度~2002年度 | 寄付 |
2003年度~ | 大学から資金援助 |
表彰式
2001年度 | 学長室 |
2002年度~2003年度 | 蒼天祭(大学祭)屋外ステージ、渡り廊下(雨天) |
2004年度~ | 学生プラザ |
国際コンテスト
2008年度 | タイRMUTT、日本HIU |
2009年度 | タイRMUTT、ラオスNUOL、日本HIU |
応募作品数およびWebデザインコンテスト実行グループメンバー
全応募作品数 内、通学課程学生の作品数 内、通信教育課程学生の作品数
2001年 | 770 |
若林 久二、冨士 隆、広奥 暢、サイモン・ソーラ、伊藤 公紀(転出)、穴田 有一 | |
2002年 | 18162 |
若林 久二、冨士 隆、広奥 暢、野澤 譲治(故人)、サイモン・ソーラ、穴田 有一 | |
2003年 | 35305 |
若林 久二、冨士 隆、広奥 暢、野澤 譲治(故人)、谷川 健、サイモン・ソーラ、穴田 有一 | |
2004年 | 37334 |
広奥 暢、野澤 譲治(故人)、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、金 義鎭(転出)、穴田 有一 | |
2005年 | 38353 |
広奥 暢、野澤 譲治(故人)、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、金 義鎭(転出)、穴田 有一 | |
2006年 | 623628 |
広奥 暢、隼田 尚彦、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、穴田 有一 | |
2007年 | 45450 |
広奥 暢、隼田 尚彦、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、穴田 有一 | |
2008年 | 43385 |
安田 光孝、広奥 暢、隼田 尚彦、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、穴田 有一 | |
2009年 | 37316 |
安田 光孝、広奥 暢、隼田 尚彦、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、穴田 有一 | |
2010年 | 36288 |
安田 光孝、広奥 暢、隼田 尚彦、谷川 健、サイモン ソーラ、斎藤 一、川上 正博、穴田 有一 |
中村 祐太(情報メディア学科)
J:TRY
子供向けのコンテンツとして、分かりやすく作り込まれています。
「将来何になりたい?」と子供に聞くことはよくありますね。
それをイメージで体験 させるという発想は面白いと思います。
ただし、ここにあるゲームで本当に職業体験ができるのか?という点で、疑問が残る部分もあります。
せっかくの良い企画なので、目的に対する制作内容をもう少し深く掘り下げて再検討してみてもよいでしょう。
櫻庭 卓(通信教育部)
おしごとマップ
子ども達が仕事について理解できるように、よく考えられ工夫されたコンテンツです。
また、FLASHを使っていないにもかかわらず、なめらかな動きが非常に良く表現されており、コーディングについても、しっかりと勉強されていることがよく分かります。
一方、テーマ部門で対象としているのは、小学生以下の子ども向けのサイトですが、その中で、幼稚園から小学校六年生までのどの年齢を対象にしたサイトなのか分かりづらい部分があります。
対象者を絞り込んだ上で、コンテンツの一部を作り直すと、サイトが更に良いものになると思います。
笹島 みな、坂本 有美、水田 弓絵(情報メディア学科)
メディハーリモ 公式サイト
趣旨が明確、作り込みもしっかりしていて、愛情を持って時間をしっかりかけて作ったことがよく感じられます。
作品としてのクオリティも高く、二年生でここまで出来たので、今後が楽しみです。
残念だった点は、Web制作の基本である画面サイズをしっかり意識して作られていなかったことです。
WXGAでは、はみ出ます。標準サイズの画面に収まるデザインを意識しましょう。
また、FLASH中心でない制作方法にもチャレンジしてみてください。
田福 佑也、植田 哲平(情報メディア学科)
APW(Animal Paper World)
子供向けということでメリーゴーランド的なインターフェースの面白さと、人気動物の紹介というコンテンツはいい発想だと思います。
もう少し頑張って欲しいのは、動物の説明部分です。
子供を考えたもっと読みやすいものにして欲しかったこと、そして、もう少しコンテンツに奥行きを持たせて欲しかったことです。
例えば、ペーパーとうたうなら、各動物のペーパーモデルを用意して、ペーパーモデルの動物園が実際に出来るなどすると楽しいですよね。
國枝 正倫、小林 未来(情報メディア学科)
遠足準備~300えん~
子供向けとして単純さとかわいさで選ばれた作品です。
単純にかわいい。
しかし、完成度はまだまだです。
まず、ボタンをクリックすると別ウィンドウで次のコンテンツが開いてしまうのは致命的です。
はやく直しましょう。
他は、音を入れたいですね。
それだけでもっと楽しさが増すと思います。
加えて、お菓子を買えたときと買えなかったときのステージにもっと変化をつけてください。
300円ぴったりの時は最高に褒めてあげましょう。
そうすればもっとゲーム性が増して全体的なオモシロ度が増すと思います。
松浦 啓介(情報メディア学科)
Dream Future Designs
デザイン事務所を宣伝するサイトで、ホームページのデザイン紹介やパッケージのデザイン紹介をしており、全体にシンプルで綺麗に仕上がっています。
とくに、トップ画面でマウスの動きに応じてカラーのパーティクルが動くところは、他のサイトのJavaScriptを参考にはしていますが、綺麗に見せる工夫がされており評価できます。
作品集でWebサイトのトップページを紹介していますが、解説には中身に対する工夫が書かれているので、それらが実際に体験できるような工夫があるともっとよかったのではないでしょうか。
武市 育美、岩田 まどか(情報メディア学科)
ゲームサイト「魔女の洞窟」
よくできています。
コンテンツが少々少なめですが、雰囲気も良く出ていて、企画の意図が明確です。
縦スクロールがなくてもよいページに関しては、画面サイズをしっかり意識してつくりましょう。
topページなどは、WXGAではスクロールが必要になります。
画面サイズは、メニューバーやタイトルバー、スクロールバーなどの高さ・幅を考慮して設定すれば、この様なことがなくなります。
また、トップページが二つあるのも気になります。
特に最初のトップページが、なぜ文字だけなのか。
他のページも同様で、character, systemなどの冒頭のページが文字だけでスカスカなのも気になります。
イラストを入れるなど、もうすこし、作り込むことを期待します。
山川 信明(通信教育部)
PLANET PSYCHEDELICO
I think this is a very interesting and original web site.
I love the design, impact and colors.
It is very well made and educational as well.
I think you have used Flash and Action Script very nicely and thoughtfully.
Loading time is also quite fast.
I am a Mac User. Many people who surf the net are also Mac users.
Scroll bars don't appear on the page using Safari.
I'm not sure if this is a Mac problem or not, but it makes the page difficult to view.
Also, you use English at the beginning of each planet introduction. There are two problems here.
The first problem is that if I want to read the English I can't, because it disappears too quickly.
Perhaps you should have an English/Japanese option, or leave the English on screen longer.
The second problem concerns the source of the English.
If it is from the net, you must reference the source, and be careful of copyright problems.
BUT, I really like this page, and I think you did a great job. Good luck in the future.
絹 亮介(情報メディア学科)
江別の隠れた名所
きちんと取材をして写真を撮り、まとめています。
地図があると、もう少し何がどこにあるかわかりますね。
おまけの写真にも解説があると分かりやすいと思いました。
デザイン的なところに関してですが、全体的にシンプルにまとまっていますが、ちょっとそっけない感じがします。
トップページにも「隠れた名所」を思わせるようなワクワク感があるといいと思いました。
がんばってください。
小松 智行(システム情報学科)
IdeaFactory
FLASHを勉強し、よく努力して作られたサイトであると思います。
ただ、一つの作品の中に、複数の目的のコンテンツがあることで、かえってサイトの趣旨が分かりにくくなってしまっています。
サイトの目的と内容を企画の段階でもっと検討すると良いでしょう。
また、空間表現やデザインについても学習をされると、さらに良いサイトになると思います。
第10回記念部門
中神 亜梨沙、野上 和真(情報メディア学科)
斎藤ゼミ HSL(Hajime Saito's Laboratory)
この作品は審査員から技術力とコンテンツの素晴らしさを高く評価されています。
また、「脱FLASH」を目標に、jQueryとHTML5を使用してサイトを制作したことには賞讃が送られています。
ただ、トップページでなんのサイトか説明が必要。
それぞれのコンテンツへのボタンのイメージが内容と合致していない。
トップページにどのように戻るのか?
HSLではなにかわからない左のメニューのルールを再考、など修正を希望する声も寄せられています。
髙橋 啓哉、小野 啓太、櫻木 景太、佐々木 卓也、新川 貴彬、谷口 敦美、徳永 雄大、吉田 征五、チョウ ウンカ、バ ホウシュク(情報メディア学科)
第10回記念部門について
この部門は「クラス、ゼミ、通信教育部を紹介するWeb作品」がテーマでしたが、情報メディア学科の4つのゼミ紹介のみの応募でした。
その中から、優秀賞には斎藤一ゼミの作品が選ばれました。
他の作品もさすがに情報メディア学科のゼミらしく、それぞれの先生紹介やゼミ生の作品紹介など豊富な内容と個性的で楽しいデザインでまとめられています。
この3作品は甲乙つけがたいということで、それぞれには審査員のその作品に対する印象と特徴を捉えた賞名が与えられました。
ポスター作品
牧野 隆太郎(情報メディア学科)
IDEA×SPARK
ポスターのデザインで一番大切な「レイアウト」がきれいです。
また見た人に与える「インパクト」が強く印象的な作品です。
バラエティ豊かなIDEAが数種類のフォントと色彩で表現されています。
そしてそれがぶつかり合ってSPARKしていることをカラフルな円で表しているのだと思います。
ただし、電球のフォルムを使うことは昔から使われている(使い古されている)発想です。
できれば新しい発想に挑戦してもらいたかったです。
飯塚 岬(情報メディア学科)
IT IS CREATIVE
同スペルのITとItをうまくコピーに使ったクリエイティブな作品です。
キーのボタンを並べて英文にしたのも楽しいアイディアです(白い手は蛇足っぽいです)。
写真(?)あるいはCG(?)でしょうか、教室と窓の外の風景が雑然としていて、レイアウトのきれいさを損なっています。
また、透明度を落とした白枠の中に文字情報を入れるのも苦肉の策のようで、きれいなものではありませんし、全体のレイアウトを壊しています。
窓の外は「日常的風景」ではなく何かを意図した表現が欲しかったですね。
カタカナの「イット イズ クリエイティブ」は不要で、ここに学部説明などをまとめたら良かったのではないでしょうか。
総評
Webデザインコンテストは今回で第10回目を迎えました。
応募作品数が7点だった第1回コンテストから応募作品数は徐々に増え、この数年間は30点から40点の間で推移しています。
また、数年前までは応募が少なかった情報メディア学科からの応募が増え、一方ではシステム情報学科からの応募が減少するなど、応募者の所属学科は大きく変わってきました。
第3回コンテストまでは、本学の学内コンテストはWebデザインコンテストだけでした。
しかし、その後、ビジネスプレゼンテーションコンテスト、プログラミングコンテストなど他のコンテストも行われるようになり、学生諸君の選択肢が大きく増えました。
Webデザインコンテスト応募者の所属学科の変化には、このような背景も関係しているのではないかと考えています。
現在は、7つほどの各種学内コンテストが行われており、学生諸君にとっては、自分の得意な分野でコンテストに挑戦する機会が増えたので、喜ばしいことであると思います。
一方、技術的には、最近ではHTMLで記述するだけの単純な作品が減少し、FLASHを使う作品が主流になってきました。
それにともない、作品のコンテンツはデザインに力を注いだものが多くなってきました。
審査委員からはFLASHに依存しすぎることについて懸念する意見もありますが、総合的に見て作品の出来具合は年々向上し、初期の作品に比べると、とくに中間的なレベルの作品層が厚くなってきました。
外に目を向けると、この10年間でWeb技術とその用途に大きな進展があました。
コンテスト応募作品レベルの向上にはこのような背景もあると思います。
しかし、やはりWeb関連科目を担当される先生と、何よりも作品を制作した学生諸君の努力の成果が大きいと思います。
本学のWebデザインコンテストは、課外活動の一つとして学生諸君に目標を与え、授業科目と連動しながら、技術を磨き知識を獲得することを目標としています。
また、それらを総合した創造活動力を養うことを目指しています。
これからも、ぜひ多くの学生諸君に参加してもらいたいと考えています。