用語解説

• 太陽系とは？

  火星	「俺たちはよく太陽系ってまとめられるけど 　そもそも太陽系って何を指すんだ？」
  土星	「簡単に言うと、太陽さんを中心に動いている天体のことね」
  土星	「私たちのように太陽さんの周りを公転している惑星と 　その周りにいる衛星や小惑星、彗星は全て含まれるわ」
  太陽	「お前たち惑星の並び順にも語呂合わせがあるんだろう？ 　水金地火木土天海って」
  土星	「そうよ、前まではもう1人いたのだけど 　…今はもう数えられていないわ」
  海王星	「…冥王星、俺らは忘れてないからな」
  天王星	【隣でうなずく】

  冥王星は2006年に太陽系惑星から外された

• 質量の10ⁿとは？

  水星	「太陽さん！太陽さん！この質量のところにある1023っていうのは 　どういう意味なんですか？」
  太陽	「おお水星か。これは累乗（るいじょう）といって 　同じ数を繰り返し、かけ算するときに使う書き方だ」
  太陽	「例えば、"3 × 3 × 3 × 3"なら34、 　"5 × 5"なら52だな」
  太陽	「このとき数字の右上に小さく書かれた数字のことを 　"指数"または"べき"という」 語呂合わせ語呂合わせ
  水星	「なるほど！じゃあ1023は10を23回かけるってことですね！」
  太陽	「その通りだ、理解が早いな。」
  太陽	「ちなみにこのように10を繰り返しかける場合は、 　指数の数だけ後ろに0が続くんだ」
  水星	「じゃあ、すごく大きな数字ってことですね！」

• 平均密度とは？

  地球	「あの、土星さん！水泳が得意って本当ですか？」
  土星	「あら、地球じゃない。もちろん本当よ」
  土星	「私は平均密度が低いから、簡単に水に浮けるの」
  地球	「なるほど、平均密度……ってなんですか？」
  土星	「う～ん、1cm3あたりの重さ、かしらね 　私はそれが水よりも軽いのよ」
  地球	「ふむふむ」
  土星	「太陽系惑星の中では、 　地球型惑星－水星ちゃんから火星くんまでは 　比較的平均密度が大きくて、 　大惑星－それ以外の惑星は 　平均密度が小さいんですって」
  地球	「そうなんですね…まだまだ僕の知らないことがたくさんある。 　これからも頑張って色々調査していきます！！」
  土星	「ふふふ、ほどほどにね。天王星さんなんて毎回問い詰められて 　見ていて可哀そうよ？」
  土星	「あら？もういなくなってる…ふふ、元気なのはいいことね」

  おさらい

  平均密度とは
  1cm³あたりの重さ

• 自転周期と公転周期

  火星	「いやー徒競走楽しかったな！」
  木星	「そうだな、こんなに走ったのは久しぶりだ」
  水星	「太陽さんに認めてもらうためだもん！当然でしょ？」
  地球	「流石、水星さんです！」
  地球	「ところで…天王星さんと海王星さんは大丈夫ですか？」
  金星	「ずいぶん遅かったわね、あの2人」
  天王星	「……いきなり、徒競走するなんて…馬鹿じゃないの…？」
  海王星	「これでも…速さは銃弾の6倍だっての…… 　お前らは速く動かなきゃ、太陽の重力に負けるんだろ？」
  水星	「今、太陽さんのこと呼び捨てしました？」
  木星	「まぁまぁ落ち着けよ、こいつらの公転周期－ 　いわゆる、太陽の周りを1周するのにかかる時間は長いが、 　自転にかかる時間は短い」
  木星	「自転で勝負すれば、水星と金星がこうなるぞ？」
  金星	「するわけないじゃない、そんな勝負」
  木星	「なんだ？負けるのが嫌なのか？」
  金星	「アンタと一緒にしないでほしいわ」
  太陽	「皆、仲がいいな」

  おさらい

  公転周期とは
  惑星が太陽の周りを1周するのにかかる時間。
  太陽に近い惑星ほど速くなる
  
  自転周期とは
  惑星が1周するのにかかる時間（一日の長さ）
  海王星が1番速く、金星が一番遅い。

• 惑星と衛星

  木星	「土星のやつ、絶対に超してやるからな…」
  金星	「まだやってるの？あの競争、ずいぶん暇なのね」
  地球	「競争？木星さんと土星さんは何を競っているんですか？」
  木星	「衛星の数だよ。最近お互いに数えなおしたら 　アイツの方が多かったんだ」
  地球	「衛星－我々惑星の周りを公転する天体ですね。 　僕にも月という衛星を持っています」
  金星	「私と水星は持ってなくて。 　火星が2個、天王星が27個、海王星が14個 　アンタの72個なんて十分じゃない 　そんなに土星に勝ちたいの？」
  木星	「そりゃ、勝ちたいさ。土星は俺のライバルだ。 　絶対一泡吹かせてやるからな！」
  地球	「どうしてそこまで土星さんのことを 　ライバル視しているんですか？」
  木星	「前までは俺が1番だったんだ、 　"No.1"なんてかっこいい肩書をいきなりとられたら悔しいだろ！」
  金星	（本当に馬鹿ね）

  おさらい

  衛星とは
  惑星の周りを公転する天体
  月は地球の衛星である
  
  2019年の10月に土星で新たに20個の衛星が見つかり
  衛星数1位の座が木星から土星に移った。