「お師様…いないの?」 真夜中の誰もいない部屋で一人、アドは呟いていた。 思えば、今日のシドの様子はいつもと違っていたのだ。 彼の変化に気づいていたのに気付かないふりをしていた。 それが彼の失踪という事態を招いたしまったのだろうか。 アドはイェルカと共にシドを捜す旅に出ることを決意する。 この旅がどれ程長く続くかも知らずに。
アドとイェルカは道化の師、シドが かつてよく芸を披露していたという ポルカラントへ辿りついた。 大きな問題もなく旅の初日は終わったのだが、 翌朝、イェルカはアドの体のとある異変に気がつく…。